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第37回みちのく会 山形大会レポ(8)
朝からのレクチャー。「話題提供」。(2011年2月27日午前)
食餌じゃなくって食事がすむと,「高砂の間」に人々がぼちぼちと集まってくる。「みちのく会」の最後はアカデミックに締める。「話題提供」。
アカデミックの前に,昨夜のオークションの報告。9万6千なにがしとのこと。いつそんなに金が動いたのだろう。
「モンゴルの自然環境と昆虫相」
- 草原性の蛾が多い。北海道との類似性が高い。日本の草原の蛾類相の成因を考える上でモンゴルの調査は欠かせない。
- 一旦家畜が入ってしまうと2〜3年は草が戻らない。実際,過放牧と干魃で草原の荒廃が見られる。
- ツガカレハが数年おきに大発生する。
もんごるはあまりに遠し。
ヤガの分類は依然錯綜。
アイチベルガー(Aichberger?)は分けられないものまで分けてしまう人物で,ゲニタリアで区別できないものでも新種として記載してしまっている。日本のシモフリスズメを50種ほどに分けている。これはまずい。
それは困る。少なくともわたしが困る。
標準図鑑は3月下旬からずれ込んで4月発刊。
ミクロ編2冊は来年に。
締めて4巻,各巻25k。結局,『大図鑑』と同じ100Kかあ。
あちこち採集・調査の仕事。
- ヤクにすっかり草をやられている@四川省。
- グリーンアノールのため,蝶なんて全然見つからない@小笠原。
- 酸性雨で木がすっかり枯れて,昆虫に甚大な影響@三宅島。
クスサンの大発生。
クリを食べ尽くしてどうしたかと言えば,ミョウガ・ソテツ・ライラックへ移動。
大発生ネタがこのところ多いなあ。環境における多様性が失われて,簡単にバランスが崩れるのだろうなあ。
- ニトベミノガの新食草。
- ハマオモトヨトウの幼虫。
メモにはこれだけ。何だか分からない。
ところで最近まで「ハマオ+モトヨトウ」だと思っていた。
一応ここまでで大団円。メモの続き。
来年の会場について 青森? 岩手?
ダメなら秋田
(追記)ダメでした。
次は帰苫。旅行記なんで。家に帰り着くまでが「みちのく会」。
【(9)へ続く】