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第37回みちのく会 山形大会レポ(1)
「第37回みちのく会 山形大会」は,2011年2月26・27日,山形県村山市で開催された。
この会合の2週間後,「東日本大震災」が起こった。仙台空港の惨状をインターネットで見たりした。おそらくこの震災について北海道のわたしは語る資格を持たない。
幹事の方からのメールを引用しておく。
(…)みちのく会からちょうど一か月、会場のクアハウス碁点は震災の影響で宴会などはほとんどなく、今は仙台方面の保線区作業員が寝泊まりし、隣の体育館には福島から50人ほどが避難してきています。山形空港は各県の防災ヘリや米軍機でいっぱいです。
ガソリン不足はまだまだ解消せず、走る車もまばらです。津波に遭われた方々や放射能の恐怖にさらされている方々に比すれば停電や燃料不足は些細なことです。心配に値しません。(…)
ある教説によれば,すべての物事は現象したその瞬間に消滅し,その消滅の瞬間には別の物事が生成しているのだという。とはいえ,実体にとらわれたわたしたちにとって,失われたものは失われたのでしかない。
震災は短い時間に,多くの生命から(生命それ自体を含めて)多くの物事を奪っていった。
まだ,それらが始まっていない時の気楽なレポートである。
「さあ山形の村山市が呼んでいる」旅行記。(2011年2月26日午前)
「みちのく会」がなければ,旅行が面倒くさいわたしは北海道からほとんど出ることなく一生を終えただろう。
今年(2011年)の山形県の村山市(初めて聞く地名)だという。
旅行好きな人なら嬉々として時刻表などさっそく調べ始めるのかも。わたしは旅行会社に丸投げ。往路はヒコーキと相成った。ということは,ヒコーキに乗らなければならない=ヒコー場に行かねばならない=わざわざ途中で汽車を乗り換えねばならない,ということ。
うわぁ,たりー。
とりわけ早朝の空港はわたしから何かを没収するの常だが,今回はカッターナイフ1本で済んだ。前回はプライヤーとハサミだったから,これは幸先がよいと思う。
でも天気はどんどん悪くなっていくよ。
どう見ても大雪である。困ったなあと考える。「滑走路の状態が非常に悪いので云々」というアナウンスが入る。
7:33。
時間が過ぎたが,搭乗は案の定始まらない。この頃はまだ会社更生中でもあるし,仕方ないものは仕方ない。せっかくだからあちこち撮る。ツッコミ所には事欠かない。
「短吻種犬」という用語を初めて知った。
飼い主は自分の犬が「短吻種」とよばれることを日常的には意識していないと思う。「吻」ではないと言い出すかもしれない。ところで,右上のイラストの緑の鳥はいかにも危険そうに描かれている。
「クマと遊ぶ」のはどういう意味であってもまずい。
ウィリー・ウィリアムスじゃあるまいし。これがキャッチーなら,人々の自然感覚が壊れているということ。「ネコ?とじゃれる」も,「?」部分がとてもあやしい。実際に出てくるのはクマかもしれない。
<教訓>そもそも人々は「もっと」を求めるべきではない。
ぴったり1時間遅れで離陸。
遅れたため,仙台駅前でバスを逃す。村山市に飛行場のないのが悪いと思う。次のバスは2時間後。遅刻確定。
作戦変更。こんな人だらけの所(=仙台駅)で2時間も待っていられない。駅の窓口で時刻表と格闘。普通列車で村山まで出られそう。着時刻も次のバスより少しだけ早い。ただし途中で乗り継ぎである。いよいよ面倒くさい。
でも電車に乗り込む。JR東日本のワンマン電車のシステムが分からないので車内をうろうろする。
羽前千歳で乗り換え。30分待ち。石狩千歳みたいに雪降りではないが,風は冷たい。満を持してせっかくなのでカメラをリュックから出す。
純北海道民には柿の木が珍しい。
ゴキブリに嫌悪感もない。
駅舎。
無人駅なので出たり入ったり,階段で転んだりできる。死んでもカメラは離さない。
駅はきれいに掃除されていて,虫気もクモの巣もない。
投げ捨てられた吸い殻は定番。
「注文の多い山形県」。
石狩千歳のあの雪は何だったんだ。
乗り継ぎ完了。この日5台目の電車。村山駅はやや大きめで,タクシー乗り場にはすでにタクシーが止まっている。
いざ会場へ。
【(2)へ続く】