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第38回みちのく会 秋田大会レポ(6)


「話題提供」。後半戦〜いろいろ。(12/2/26,朝)


 さて,大興奮と欣喜雀躍のうちに「話題提供」は後半戦へ。

 一部の人々はその超自我が蛾に侵食されつつも,それでもやっぱり帰りの飛行機の時間は気になるのであって,リミットは11時なのである。

 渋いところ。「ハガタウスキヨトウの幼虫記載とヤガ科ボーラー幼虫の簡易識別法」。わたしの蛾力では手に負えない連中である。ちなみに「ボーラー」というのは「穿孔性」。

ハガタウスキヨトウ

ハガタウスキヨトウ

検索図

 

 ここからは前日の「一人一話」の積み残し。

ヒメシャクタイトル

クロモンチビヒメシャク

 クロモンチビヒメシャク。

 本州で2例目。半人工的な自然公園で採集されており,人が手を入れているところを好むのかもしれない

 

キュウシュウヒメシャク

 キュウシュウヒメシャク。

 説明はメモできていない。

 

オイワケヒメシャク

 オイワケヒメシャク。

 伊豆諸島亜種に似る。

 

タナカヒメシャク

 タナカヒメシャク。

 まだ♂が採れていない。

 

Idaea

 Idaea の新種。

 ♂♀がそろった。

 

 ヒメシャクやらキヨトウやら,「画像を前に図鑑を抱えて悪夢にうなされる」「鬼のような」蛾が続いた。そういう話がまだ続く。

 

蛾相調査

ライトラップ

ライトトラップ

活動報告

 田んぼの横でシーツを干しているようにしか見えないが,ライトトラップとはこんなものである。地道な活動の継続。

 

エダシャクタイトル

 

カバイロオエダシャク

 @与那国島。

 

ナンゴクハスオビキエダシャク

 @高知。

 

テンモンエダシャク

 @西表島。

 

吸涙斑尺蛾

 @宮崎。

 南方からの迷蛾らしい。東南アジアでは水牛などの涙を吸うのだが,この類には「涙に依存しているもの」と「しばしば涙に来るもの」と「たまに涙に訪れるもの」とがあるという。

 

ハグルマエダシャク

 @鳥取。

 切ったら交尾器が異なっていたというもの。

 ホカイドのわたしにはあまり(全然)関係ないな。

 

 山形の農家の人からの報告。「オオタバコガという種名は誤解を招く。スイカカジリムシに変更すべきである」というのが持論である。(面白いから賛成@yyzz2)

スイカカジリムシ

スイカカジリムシ

 商品価値がこうやって落ちていく。

スイカカジリムシ

スイカカジリムシ

 未熟な果実に潜入して青い部分をかじるとのこと。熟すると皮が固くなって穴を開けられない。

 

同定会議が始まる。「これはやっぱりヨトウガっぽいね」「こっちはハスモンヨトウかな」etc.。

 

ツマキアカヨトウ

ツマキアカヨトウ

 あまり可愛くないとのこと。

夜間採集

夜間採集

 夜間採集の事前許可が必要だの,担当責任者が付いていないとダメだとか苦労話のあれこれ。

 小学生相手の研修での「ヒメカマキリ」については,わたしのカメラのブレがひどかったので割愛。カマキリについては馴染みがないのでこんなもの。

 

 さてさてタイムオーバー。


(7)へ続く

 

虫画像;虫よもやまその他