第38回みちのく会 秋田大会レポ(1)
朝の2月の秋田駅探訪。(12/2/26,午前)
トーホグ・ホカイドブロックの蛾屋さん連中の季節はずれの祭典であるところの「みちのく会」の今年度は,2月26〜27日の秋田だった。
旅行屋に計画を立ててもらって,往復夜汽車になった。行きも帰りもJR津軽海峡線。わたしは昭和の人間だから青函連絡船を知らない世代とは口を利かない用意がある。
23時の「はまなす」の指定席の隣の男の座席の網袋にはお菓子やジュースを沢山押し込まれていた。いつ食べ,いつ飲むつもりなのだろう。窓の外では真っ暗な空から雪がどんどん落ちてくる。
精神安定剤2錠。青森で乗り換え。朝になっている。人々がだるそうな足取りで対面の電車に乗り込んでいく。わたしも真似をして乗り込む。
車中では本を読みながら時々居眠り。
秋田駅8:26。駅前はガラス越し。
移動の車が13時の約束だから,秋田散策の時間は十二分にある。
外には出たくない。雪がべたついている。
人間や犬猫以外の生き物はさすがに見つからないかも。でも死骸ぐらいなら。
煙草の死骸。
コンコースはよく清掃されていて,煙草はこの1頭しか見つからなかった。
環形物体。とりあえず Urobora akitaekiensis (うろぼら あきたえきえーんしす)と命名(仮)。
その1。
その2。黒化型。
市民市場。
秋田には奴隷市場と市民市場とがあって,人身売買が日常的に行われている。
駅東口を出る。
子ども上司が大人部下のノルマ未達を譴責しているところらしい。24時間仕事のことだけを考えて生きろ,とか言われているのだろう。
それに比べれば,虫探しのいかに幸福なことか。
朝食は駅構内の簡易喫茶店でトーストとコーヒー。水までがセルフサービス。寒くないこと「だけが」ありがたい。図鑑を眺めてしばらく時間をつぶす。
先月にようやく入手した保育社図鑑の新訂前の版。
探索再開。やっと虫を見つける。
さすがにサッシの隙間までは掃除の手が回っていない。( ̄ー ̄)ニヤリッ。
どんどん見つかる。
ハエばかり。秋田にはハエしかいないらしい。それはそれで興味深い現象ではあるが,わたしの知るところではない。
埃だらけのハエにはたちまち飽きて,待合室をのぞいてみる。寒い。TVのNHKの番組が(とても)詰まらない。
貼り紙。待合室での飲酒を禁止すると,すでに酩酊している者と区別できないのでやめたのだろう。
LEDで控えめにエコを主張。
でも光らせる必要がないと思う。
3連発。
でも調整中。
ロマン主義と古典主義とは対立概念だと理解していたのだが。
昼食はトンカツ屋で活獣ならぬカツ重。非常な空腹ならきっと美味しいのだろう。
あえて外に出てアーケード街を少し歩く。
そこかしこに手袋たちが野良猫のように暮らしている。
そろそろ迎えに来てくれる時間が近づく。外にいよう。
ハボタンが溶けかかっているのは定番。
秋田駅が雪に煙る。
気がつくと,見覚えのある顔がこちらを手招いている。(例によって)わたしは反対側で待っていたらしい。
【(2)へ続く】