yyzz2;虫画像 虫よもやま蛾の学名シャクガ科ナミシャク亜科

シャクガ科 ナミシャク亜科
Xanthorhoe属(a〜h)

(くさんとろえ)

【命名】 Hübner, 1825

【タイプ種】 Geometra montanata

【原記載】 Verzeichniss bekannter Schmetterlinge.: 327 (Xanthorhoae)

【意味】 [ギ] xanthos(黄色い,栗色の); rhoê(流れ,川)。

 翅の模様から。原記載「〔翅の〕中央に黄色混じりの帯が1本ある」。

キアシシロナミシャク Xanthorhoe abraxina

【和名】 キアシシロナミシャク
【学名】 Xanthorhoe abraxina

(くさんとろえ あぶらくしーな)

【命名】 (Butler, 1879)

【原記載】 The Annals and magazine of natural history. (5)4: 443 (Melanippe)

【意味】 [属名] Abraxas属(エダシャク亜科の蛾); [ラ] -inus(接尾辞。類似,所有を示す)。「アブラクサス属に似た」。

 原記載には言及されていないが,おそらく翅の模様が何となく類似していることに由来。

 北海道の亜種は,X. a. pudicata (Christoph, 1881)。「純潔な」。

ナカシロスジナミシャク Xanthorhoe biriviata

【和名】 ナカシロスジナミシャク
【学名】 Xanthorhoe biriviata

(くさんとろえ びりーうぃあーた)

【命名】 (Borkhausen, 1794)

【原記載】 Naturgeschichte der Europäischen Schmetterlinge nach systematischer Ordnung.: 384 (Phalaena Geometra)

【意味】 [ラ] bi-(2,2つの); rivus(川,流れ); -atus(接尾辞)。

 原記載「太い帯は褐色の線が通って2つに分かれている」。

 日本の亜種は,X. b. angularia (Leech, 1897)。「かどのある」。

 画像は,Seitz, 1914, The Macrolepidoptera of the world 4, pl. 9 e (subsp. pomoeraria) から。

【和名】 アカマダラシマナミシャク
【学名】 Xanthorhoe dentipostmediana

(くさんとろえ でんてぃぽすとめでぃあーな)

【命名】 Inoue, 1954

【原記載】 Kontyû 22: 34

【意味】 [ラ] dens(歯); postmedia(外横線); -anus(接尾辞)。「外横線が歯形をした」。

 原記載によれば,rectantemediana種に対比して(「内横線が真っ直ぐな」。現在は,X. designata の亜種,次項参照)命名されたもの。

トビスジコナミシャク Xanthorhoe designata

【和名】 トビスジコナミシャク
【学名】 Xanthorhoe designata

(くさんとろえ でーしぐなーた)

【命名】 (Hufnagel, 1867)

【原記載】 Berlinisches Magazin 4: 612 (Phalaena)

【意味】 [ラ] designatus(目立たせられた,選ばれた)。

 Emmetは,この蛾の翅の帯が近似種に比べて明確であることからの命名と解釈している(ESM, p. 166)。原記載には帯について言及されてはいるが,命名の由来になるほど強調しているかどうかは分からない。

 日本の亜種は,X. d. rectantemediana (Wehrli, 1927)。「内横線が真っ直ぐな」。

 画像は,Seitz, The Macrolepidoptera of the world Suppl. 4, pl. 11 h (X. rectantemediana) から。

クロモンミヤマナミシャク Xanthorhoe fluctuata

【和名】 クロモンミヤマナミシャク
【学名】 Xanthorhoe fluctuata

(くさんとろえ ふるーくつあーた)

【命名】 (Linnaeus, 1758)

【原記載】 Systema naturae (ed. 10) 1: 527 (Phalaena Geometra)

【意味】 [ラ] fluctuatus(波打っている,揺らされている)。

 原記載に記述なし。普通に考えて,翅の模様を表現したものだろう。

 日本の亜種は,X. f. malleola Inoue, 1955。「小槌,接ぎ穂」。命名の由来は不詳。

 画像は,Hübner, 1796-[1838], Sammlung europäischer Schmetterlinge. pl. 5, 48, f. 249 (Geometra) から。

フタトビスジナミシャク Xanthorhoe hortensiaria

【和名】 フタトビスジナミシャク
【学名】 Xanthorhoe hortensiaria

(くさんとろえ ほるてんしあーりあ)

【命名】 (Graeser, 1889)

【原記載】 Berliner entomologische Zeitschrift 33: 251 (Cidaria)

【意味】 [ラ] hortensius(庭の,庭園の)。

 最初の命名である hortulanariaが,Cidaria hortulanaria Staudinger, 1879(現Catarhoe)のホモニムだったため,ほぼ同義のhortensiaria に変更されたもの。

 C. hortulanariaについての原記載(Graeser, 1888, Berliner entomologische Zeitschrift 32: 408)には,由来として,ウラジオストクの庭園で採集されたことが記されている。

 画像は,Staudinger, 1897, Deutsche entomologische Zeitscrift. 10, pl. 3, fig. 54 (Cidaria) から。

190413

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