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シャクガ科 ナミシャク亜科
Xanthorhoe属(m〜s)
(くさんとろえ)
【命名】 Hübner, 1825
【タイプ種】 Geometra montanata
【原記載】 Verzeichniss bekannter Schmetterlinge.: 327 (Xanthorhoae)
【意味】 [ギ] xanthos(黄色い,栗色の); rhoê(流れ,川)。
翅の模様から。原記載「〔翅の〕中央に黄色混じりの帯が1本ある」。
【和名】 ツマグロナミシャク
【学名】 Xanthorhoe muscicapata
(くさんとろえ むすきかぱーた)
【命名】 (Christoph, 1881)
【原記載】 Bulletin de la Société impériale des naturalistes de Moscou. 55 (3): 102 (Cidaria)
【意味】 おそらく,[鳥] Muscicapa(ムナフヒタキ属); -atus(接尾辞)。「ムナフヒタキの」。
原記載には記述なし。Muscicapa(日本では迷鳥として観察される。「蠅取り」の意)という,背中と羽が灰褐色で腹が汚灰色の鳥に,翅の配色が似ていることに由来するのではないか。
画像は,Seitz, 1914, The Macrolepidoptera of the world 4, pl. 9 e (Cidaria) から。
【和名】 ナカクロオビナミシャク
【学名】 Xanthorhoe purpureofascia
(くさんとろえ ぷるぷれおふぁすきあ)
【命名】 Inoue, 1982
【原記載】 Moth of Japan 1: 473
【意味】 [ラ] purpureus(〔赤みの強い〕紫色の); fascia(帯)。
原記載「これら〔中横帯と外横帯〕のあいだが紫赤色で,前種〔トビスジコナミシャク〕のような鮮明な赤色でない」。
【和名】 ヨスジナミシャク
【学名】 Xanthorhoe quadrifasciata
(くさんとろえ くわどりふぁすきあーた)
【命名】 (Clerck, 1759)
【原記載】 Icones Insectorum rariorum cum nominibus eorum trivialibus, pl. 6, 4
【意味】 [ラ] quadri-(4つの); fascia(帯); -atus(接尾辞)。
原記載を確認できず。翅の模様からの命名だろう。
日本の亜種は,X. q. ignobilis (Butler, 1881)。「知られていない」。
【和名】 タカネナミシャク
【学名】 Xanthorhoe sajanaria
(くさんとろえ さやなーりあ)
【命名】 (Prout, 1914)
【原記載】 Seitz, 1914, The Macrolepidoptera of the world 4: 224 (Cidaria)
【意味】 [地名] Sayan(サヤン山脈。モンゴルとの国境近くにあるロシアの山脈); -arius(接尾辞)。
原記載によれば,採集地。
【和名】フトジマナミシャク
【学名】 Xanthorhoe saturata
(くさんとろえ さつらーた)
【命名】 (Guenée, 1858)
【原記載】 Histoire naturelle des insectes. Spécies général des lépidoptères. 9 (10): 269 (Larentia)
【意味】 [ラ] saturatus(色が濃い)。
原記載「didymata種〔Mesotype didymata。日本未産のナミシャク〕と全く同じ姿と大きさだが,ずっと色が濃い」。
【和名】 キタミナミシャク
【学名】 Xanthorhoe separata
(くさんとろえ せーぱらーた)
【命名】 Inoue, 2004
【原記載】 The Japan Heterocerists' Journal 230: 83-84
【意味】 [ラ] separatus(分けられている)。
おそらく,ヨスジナミシャク X. quadrifasciata ignobilis とは分けられることに由来。原記載「ヨスジナミシャクの前翅中央部の黒化した個体と似ているし,大きさもほぼ等しいが,〔♂触角・翅全体の色・横帯内側の内側縁・後翅の色によって〕区別は容易である」。
190413
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