カギバガ科トガリバガ亜科
Epipsestis属

（えぴぷせすてぃす）

【命名】Matsumura, 1921

【タイプ種】Polyploca ornata Leech, 1888

【原記載】Thousand Insects Japan additamenta(新日本千蟲圖解) 4 : 857

【意味】［ラ］epi-（接頭辞。～の後に，～の上に）； "-psestis"はトガリバガを示すために用いられた語。Betapsestis属の記事を参照。

　おそらく「epi-」に特定の意味はなく，分類の位置から任意につけられたものだろう。

【和名】ウスムラサキトガリバ
【学名】Epipsestis nigropunctata

（えぴぷせすてぃす　にぐろぷんくたーた）

【命名】(Sick, 1941)

【原記載】Deutsche entomologische Zeitscrift 1941; 5 (Polyploca)

【意味】［ラ］niger（黒い）； punctum（小点，斑）； -atus（接尾辞）。「黒い小さい点のある」。

　原記載を参照できず。おそらく翅の模様からだが，基部にある黒点が由来なのかは，現在の私には分からない。

　日本の亜種は，E. n. perornata Inoue, 1972。「とても華美な，とても飾り立てている」。

ムラサキトガリバ Epipsestis ornata

（えぴぷせすてぃす　おるなーた）

【命名】(Leech, [1889])

【原記載】Proceedings of the Zoological Society of London 1888: 653 (Polyploca)

【意味】［ラ］ornatus（華美な，飾り立てた）。

　原記載には特別な記述はない。印象による命名か。

　画像は，ibid., pl. 32, fig. 10 (Polyploca) から。

200727