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シャクガ科 ヒメシャク亜科
Scopula属 (f〜m)
(すこーぷら)
【命名】 Schrank, 1802
【タイプ種】 Phalaena paludata Linnaeus, 1767
【原記載】 Favna Boica 2 (2): 162 (Phalaena Geomotra)
【意味】 [ラ] scopa(箒); -ulus(縮小辞)。「小箒」。
原記載「箒のメイガ」,「触角:剛毛,根元は短く,雄ではブラシ状」。命名者は本属をシャクガ(Spanner)ではなく,メイガ型蛾(Lepidoptera Pyralidiformia)に分類している。
【和名】 ヤスジマルバヒメシャク
【学名】 Scopula floslactata
(すこーぷら ふろーすらくたーた)
【命名】 (Haworth, 1809)
【原記載】 Lepidoptera Britannica 2: 351 (Phalaena)
【意味】 [ラ]flos(花,盛り,〔そこから転じて,輝き〕); lac(乳,乳白色); -atus(接尾辞)。「輝く乳白色の」。
原記載「輝く乳の色をした羽」。"flos-lactata"とハイフォンが入って,"lactata"・"sublactata"・"flos-lactata"の順で並べて命名されている。現在,後ろ2つの種小名はシノニムとされる。
日本の亜種は,S. claudata (Prout, 1913) (Acidaria)。「欠陥のある」。
画像は,Seitz, 1914, The Macrolepidoptera of the world 4, pl. 4 i (Acidaria) から。
【和名】 ハスジトガリヒメシャク
【学名】 Scopula ichinosawana
(すこーぷら いちのさわーな)
【命名】 (Matsumura, 1925)
【原記載】 Journal of the College of Agriculture, Hokkaido Imperial University 15(3): 157 (Acidaria)
【意味】 [地名]ichinosawa(一ノ沢。採集地である南サハリンの地名); -nus(接尾辞)。「一ノ沢の」。
画像は,ibid., pl. XI, fig. 26 (Acidaria) から。
【和名】 ウスキクロテンヒメシャク
【学名】 Scopula ignobilis
(すこーぷら いぐのーびりす)
【命名】 (Warren, 1901)
【原記載】 Novitates zoologicae 8: 22 (Craspedia)
【意味】 [ラ]ignobilis(未知の,無名の)。
原記載「非常に目立たない昆虫」に対応・由来する命名か。
画像は,Seitz, 1914, The Macrolepidoptera of the world 4, pl. 5 b (Acidaria) から。
【和名】 ハイイロヒメシャク
【学名】 Scopula impersonata
(すこーぷら いむぺるそなーた)
【命名】 (Walker, 1861)
【原記載】 List of the specimens of lepidopterous insects in the collection of the British Museum 23: 758 (Acidaria)
【意味】 [ラ]impersonatus。あまり辞典に出てこない,用例の少ないラテン語。原記載には説明なし。おそらく「仮面をつけた,成りすましている」。英語の"impersonata"に対応するのだろう。
日本の亜種は,S. i. macescens (Butler, 1879) (Acidaria)。「やせている」。
画像は,Seitz, 1920, The Macrolepidoptera of the world 12, pl. 4 g から。
【和名】 モントビヒメシャク
【学名】 Scopula modicaria
(すこーぷら もでぃかーりあ)
【命名】 (Leech, 1897)
【原記載】 The Annals and magazine of natural history (6) 20: 94 (Acidaria)
【意味】 [ラ]modicus(適度の,平凡な); -atus(接尾辞)。
原記載に由来の説明なし。印象による命名か。
画像は,Seitz, 1912, The Macrolepidoptera of the world 4, pl. 4 e から。
190625
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