yyzz2;虫画像 虫よもやま蛾の学名シャクガ科ナミシャク亜科

シャクガ科 ナミシャク亜科
Eupithecia属 (r〜s)

(えうぴてーきあ)

【命名】 Curtis, 1825

【タイプ種】 Phalaena absinthiata

【意味】 [ギ]eu-(良い,美しい); pithêkos(こびと,猿); -ia(接尾辞)。

 原記載文には「The beautiful Pug」とあることから,パグ犬と結びつけた解釈も可能だが,ここでは Emmet に従って「dwarf(こびと)」とする(ESM, p. 173)。エメットの主張については,拙ブログ「17-04-09」記事を参照されたい。

【和名】 フタモンカバナミシャク
【学名】 Eupithecia repentina

(えうぴてーきあ れぺんてぃーな)

【命名】 Vojnits & Laever, 1978

【意味】 [ラ]repentinus(予期せぬ,突然の)。

 不詳。原記載文を参照できず。

ウスアカチビナミシャク Eupithecia rufescens

【和名】 ウスアカチビナミシャク
【学名】 Eupithecia rufescens

(えうぴてーきあ るふぇすけーんす)

【命名】 Butler, 1878

【意味】 [ラ]rufescens(赤みがかった)。

 原記載文によれば,前翅の亜基部の帯と外縁部が「laky braun(レーキブラウン,有機顔料の茶色)」であることから。

 図版は,Butler, 1879, Ill. Typ. Het. Coll. Brit. Mus. 3: 52, pl. 53

【和名】 ウラモンウストビナミシャク
【学名】 Eupithecia scribai

(えうぴてーきあ すくりばいー)

【命名】 Prout, 1938

【意味】 [人名]Fritz Scriba(1885-1927)に献じられたもの。彼は日独ハーフで日本での語学教授の傍ら,樺太を含む蝶蛾の採集を行った。(参照:江崎悌三, 1884, 江崎悌三著作集 1: 131-138)。

オビカバナミシャク Eupithecia selinata

【和名】 オビカバナミシャク
【学名】 Eupithecia selinata

(えぴくてーとす せりーなーた)

【命名】 Herrich-Schäffer, 1861

【意味】 [ラ]selinon(=selinum)(パセリ,セロリ); -atus(接尾辞)。おそらく食草由来。

 日本亜種は,E. s. fusei。おそらく群馬の昆虫研究家の布施英明に献じられたもの。

 図版は,Seitz, Die Gross-Schmetterlinge der Erde 4, pl. 13

ソトカバナミシャク Eupithecia signigera

【和名】 ソトカバナミシャク
【学名】 Eupithecia signigera

(えぴくてーとす しぐにげら)

【命名】 Butler, 1879

【意味】 [ラ]signum(しるし,目印); gero(持っている)。

 原記載によれば,前縁部および横脈紋に由来。

 図版は,Seitz, 1914, Die Gross-Schmetterlinge der Erde 4, pl.13

ナカオビカバナミシャク Eupithecia subbreviata

【和名】 ナカオビカバナミシャク
【学名】 Eupithecia subbreviata

(えうぴてーきあ すぶぶれうぃあーた)

【命名】 Staudinger, 1897

【意味】 [ラ]subbrevia(やや小さい,短い); -atus(接尾辞)。

 原記載によれば,E. abbreviata 種(「短い,縮められた)」。日本未産)。よりも大きめなことから。いずれにせよ,どちらも地味な小さい蛾ではある。

キナミウスグロナミシャク Eupithecia subfuscata

【和名】 キナミウスグロナミシャク
【学名】 Eupithecia subfuscata

(えうぴてーきあ すぶふすかーた)

【命名】 (Haworth, 1809)

【意味】 [ラ]subfuscus(薄暗い); -atus(接尾辞)。

 日本の亜種は,E. s. ussuriensis。「ウスリー地方の」。

 図版は, Hübner, [1813]; Samml. eur. Schmett. 5, pl. 89(Geometra castigata)。

シロオビカバナミシャク Eupithecia suboxydata

【和名】 シロオビカバナミシャク
【学名】 Eupithecia suboxydata

(えうぴてーきあ すぶおくしだーた)

【命名】 Staudinger, 1897

【意味】 [ラ]sub-(〜の下に,〜に似た); [種名]oxydata 種。「oxydata 種に似ている」。

 原記載では,E. Subfulvata ab. oxydata(=現在,Eupithecia icterata のシノニム)種(日本未産。「赤さびの」,前翅中央に赤褐色の帯を持つことから)にもっとも類似するとされている。

 図版は,Staudinger, 1897, Dt. ent. Z. Iris 10, taf. 3 (E. suboxydata ab. subbrunneata)。

【和名】 ハラキカバナミシャク
【学名】 Eupithecia subtacincta

(えぴくてーきあ すぶたきんくた)

【命名】 Hampson, 1895

【意味】 おそらく,[ラ]subter(下に,〜の下に); cinctus(帯を締めた)。「下に帯を締めた」。

 原記載に,中央部と亜外縁部の帯が顕著であると強調されていることに由来するか。

170415

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