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シャクガ科 ナミシャク亜科
Eupithecia属 (m〜q)
(えうぴてきあ)
【命名】 Curtis, 1825
【タイプ種】 Phalaena absinthiata
【意味】 [ギ]eu-(良い,美しい); pithêkos(こびと,猿); -ia(接尾辞)。
原記載文 には「The beautiful Pug」とあることから,パグ犬と結びつけた解釈も可能だが,ここでは Emmet に従って「dwarf(こびと)」とする(ESM, p. 173)。エメットの主張については,拙ブログ「17-04-09」記事を参照されたい。
【和名】 ムネシロテンカバナミシャク
【学名】 Eupithecia maenamiella
(えうぴてーきあ まえなみえるら)
【命名】 Inoue, 1980
【意味】 [種小名]E. maenamii(現在は niphonaria(マエナミカバナミシャク)のシノニム。おそらく伊豆シャボテン公園標本館,前波鉄也に献じられたもの); -ellus(縮小辞)。「小さなマエナミカバナミシャク」。
原記載文(Inoue, 1980, Bull. Fac.domesti. Sci. Otsuma. Wom. Univ. 16: 200)によれば,ホロタイプの採集者に由来。
【和名】 ヤスジカバナミシャク
【学名】 Eupithecia mandschurica
(えうぴてーきあ まんしゅーりか)
【命名】 Staudinger, 1897
【意味】 [固]mandschr(満州); -icus(地名を示す接尾辞)。「満州の」。
原記載によれば,採集地は,沿海地方のSutschan(蘇城。現在はロシアのパルチザンスク)。
日本亜種は,E. m. japonica。「日本の」。確かに満州国は歴史的に言っても日本ではない。
図版は,Dietze, 1910, Biol. Eupithecian 1, pl. 71 (E. korbi)。
【和名】 オオウストビナミシャク
【学名】 Eupithecia pernotata
(えうぴてーきあ ぺるのーたーた)
【命名】 Guenée, 1858
【意味】 [ラ]pernotus(よく知られている); -atus(接尾辞)。
原記載文を参照できず。
Seitz, 1915, Die Gross-Schmetterlinge der Erde 4, pl. 13
。【和名】 ウスカバナミシャク
【学名】 Eupithecia proterva
(えうぴてーきあ ぷろてるわ)
【命名】 Butler, 1878
【意味】 [ラ]protervus(大胆な,気まぐれな,暴力的な)。
おそらく,原記載文に「E. innotata 種(日本未産。参照:Eupithecia innotata - Overview - Encyclopedia of Life)に類似しているが,より大きく,前翅はより一層張り出している」ことから。
画像は,Butler, 1879, Ill. Typ. Het. Coll. Brit. Mus. 3, pl. 54。
【和名】 チャイロカバナミシャク
【学名】 Eupithecia pseudassimilata
(えうぴてーきあ ぷせうだすしみらーた)
【命名】 Viidalepp & Mironov, 1988
【意味】 [ギ]pseud-(偽の); [種小名]E. assimlata(日本未産。「似ている」,おそらく‘E. absinthiata’に類似していることからの命名)。
「偽の assimilata」。原記載文を参照できず。
【和名】 クロマダラカバナミシャク
【学名】 Eupithecia pygmaeata
(えうぴてーきあ ぴぐまえあーた)
【命名】 (Hübner, 1799)
【意味】 [ラ]pygmaeus(ピュグマイオイ); -atus(接尾辞)。
この蛾の小ささから。ピュグマイオイは,ギリシア神話に出てくる小人属。参照:ピュグマイオイ - Wikipedia)。実在するアフリカのピグミー属は命名時にはおそらく知られていなかった。
画像は,Hübner's Geometra, pl. V-II-H。
【和名】 セアカカバナミシャク
【学名】 Eupithecia quadripunctata
(えうぴてーきあ くわどりぷんくたーた)
【命名】 Warren, 1888
【意味】 [ラ]quadri-(4つの); punctum(小点); -atus(接尾辞)。「4つの点のある」。
原記載文によれば,横脈紋に1つ,前縁脈に3つの紋があることから。
170407
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