yyzz2;虫画像 虫よもやま蛾の学名シャクガ科ナミシャク亜科

シャクガ科 ナミシャク亜科
Eupithecia属 (d〜h)

(えうぴてきあ)

【命名】 Curtis, 1825

【タイプ種】 Phalaena absinthiata

【意味】 [ギ]eu-(良い,美しい); pithêkos(こびと,猿); -ia(接尾辞)。

 原記載文には「The beautiful Pug」とあることから,パグ犬と結びつけた解釈も可能だが,ここでは Emmet に従って「dwarf(こびと)」とする(ESM, p. 173)。エメットの主張については,拙ブログ「17-04-09」記事を参照されたい。

ナカグロチビナミシャク Eupithecia daemionata

【和名】 ナカグロチビナミシャク
【学名】 Eupithecia daemionata

(えうぴてーきあ だえみおなーた)

【命名】 Dietze, 1903

【意味】 [日]Daimyo(大名)から(原記載文による)。語尾については,おそらく‘daemionus’とラテン語化してから接尾辞 -atus を付加したもの。

 図版は,Dietze, 1903, Dt. ent. Z. Iris 16, taf. 3

カメダカバナミシャク Eupithecia detritata

【和名】 カメダカバナミシャク
【学名】 Eupithecia detritata

(えうぴてーきあ でーとりたーた)

【命名】 Staudinger, 1897

【意味】 [ラ]detritus(すりへった,ぼろの); -atus(接尾辞)。

 図版は,Staudinger, 1897, Dt. ent. Z. Iris 10, taf. 3

クロテンカバナミシャク Eupithecia emanata

【和名】 クロテンカバナミシャク
【学名】 Eupithecia emanata

(えうぴてーきあ えーまーなーた)

【命名】 Dietze, 1908

【意味】 [ラ]emanatus(emano の p.p.,流出させられた,広められた)。不詳。原記載文(E. lariciata f. emanata)に直接の説明なし。

 図版は,Dietze, 1908, Dt. ent. Z. Iris 21, taf. 2

シロマダラカバナミシャク Eupithecia extensaria

【和名】 シロマダラカバナミシャク
【学名】 Eupithecia extensaria

(えうぴてーきあ えくすてんさーりあ)

【命名】 (Freyer, 1844)

【意味】 [ラ]extensus(広げられた,張り詰められた); -arius(接尾辞)。

 Emmet によれば,翅が幅広いことから(ESN,p.175)。

 日本の亜種は,E. e. leuca。「白い」。

 図版は,Dietze, 1910, Biologie der Eupithecien 1, pl. 74 (E. extensaria f. leuca)。

フトオビヒメナミシャク Eupithecia gigantea

【和名】 フトオビヒメナミシャク
【学名】 Eupithecia gigantea

(えうぴてーきあ ぎがんてあ)

【命名】 Staudinger, 1897

【意味】 [ラ]Gigantes(ギガンテス。ギリシア神話に現れる巨人); -ea(接尾辞)。

 その大きさから。原記載は,Staudinger, 1897, Dt. ent. Z. Iris 10: 109。

 図版は,ibid., taf.3

【和名】 フジカバナミシャク
【学名】 Eupithecia groenblomi

(えうぴてーきあ ぐれんぶろむいー)

【命名】 Urbahn, 1969

【意味】 おそらく[固]フィンランドの昆虫学者 Thorwald Grönblom(1885-1971)に献じられたもの。語尾は属格の‘-i’。(参照:Thorwald Grönblom - Wikipedia(フィンランド語))。

ウススジヒメカバナミシャク Eupithecia homogrammata

【和名】 ウススジヒメカバナミシャク
【学名】 Eupithecia homogrammata

(えうぴてーきあ ぐらーむまーた)

【命名】 Dietze, 1908

【意味】 [ギ]homo(同じ); [ラ]gramma(文字,記号); -atus(接尾辞)原記載文では明瞭に述べられていないが,E. isogrammata 種(‘iso-’は[ラ]「同じ」。現在は E. plumbeolata のシノニム)との類似を,ラテン語をギリシア語に変えることで表現したものと思われる。

 図版は,Dietze, 1908, Dt. ent. Z. Iris 21, taf.2

170401

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