yyzz2;虫画像 虫よもやま蛾の学名シャクガ科ナミシャク亜科

シャクガ科 ナミシャク亜科
Dysstroma属

(でぃすすとろーま)

【命名】 Hübner, 1825

【タイプ種】 Phalaena truncata

【意味】 [ギ]dys-(接頭辞。困難,劣悪を示す); strôma(敷物,絨毯)。「ボロ絨毯」。

 原記載に説明はないが,翅の模様に由来することは容易に予想される。

 後節“stroma”はギリシア語綴りそのままのローマナイズであって『国際動物命名規約第4版』の「30.1.2」では中性ジェンダーとみなされ,過去に種小名語尾の混乱があった。しかしヒュブナー自身は女性ジェンダーとして扱っており,過去の記載にも女性形語尾が多く見られることから,このHPでも「女性形」とする。

フタテンナカジロナミシャク Dysstroma cinereata

【和名】 フタテンナカジロナミシャク
【学名】 Dysstroma cinereata

(でぃすすとろーま きねれあーた)

【命名】 (Moore, 1867)

【意味】 [ラ]cinereus(灰のような); -atus(接尾辞)。

 北海道亜種は,D. i. japonica。「日本の」。

 画像は北海道亜種,Heydemann, 1929, Mitt. münchn. ent. Ges. 19: 228, pl. 13 (D. japonica)。

ツマキナカジロナミシャク Dysstroma citrata

【和名】 ツマキナカジロナミシャク
【学名】 Dysstroma citrata

(でぃすすとろーま きとらーた)

【命名】 (Linnaeus, 1761)

【意味】 [ラ]citrus(シトロン,柑橘類の木); -atus(接尾辞)。食草に由来させたものらしい。

 日本亜種は,D. c. nyiwonis (ヌィウォ Nyiwo の。採集地である北樺太の地名由来)。

ウスキナカジロナミシャク Dysstroma infuscata

【和名】 ウスキナカジロナミシャク
【学名】 Dysstroma infuscata

(でぃすすとろーま いんふすかーた)

【命名】 (Tengstrom, 1869)

【意味】 [ラ]infuscus(汚れた,黒くなった); -atus(接尾辞)。

 海道亜種は,D. i. subglauca。「やや青白色の」。D. citrata. nyiwonis 種よりも中央部の白い部分がはっきりしていることから)。

 画像は,Heydemann, 1929, Mitt. münchn. ent. Ges. 19: 237,pl. 13

マエキナカジロナミシャク Dysstroma korbi

【和名】 マエキナカジロナミシャク
【学名】 Dysstroma korbi

(でぃすすとろーま こるぶいー)

【命名】 Heydemann, 1929

【意味】 原記載によれば,[固]採集者の1人であるドイツの昆虫学者 Max Korb (1851-1933)(参照:Max Korb - Wikipedia)に献じられたもの。語尾の“-i”は属格を作る語尾。

 画像は,Heydemann, 1929, Mitt. münchn. ent. Ges. 19: 279, pl. 13

170204

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