第34回みちのく会札幌大会私的報告(2)
虫屋な人々。(08年3月1日,13:30〜)
思っていた通り,年齢層が高い。若そう(それでも30〜40代だ)な人は数名しかいない。蛾は大人のアレなのである。
「MothBlog」のがいすとさんがいた。ネームプレートや名乗り以前に,間違いないだろうと思ったほどにこちらのイメージのままの方。人の顔を全く覚えられない代わりに,そういう当てにならない直感力はある。
今回「みちのく会」に,「苫小牧の秘密兵器」としてわたしを誘ってくれたのは彼だった。
少し遅れて,「ゴミムシ&雑甲虫掲示板」のKUMAさんが入室。この人の『探そう! ほっかいどうの虫』のレビューをわたしは以前書いたことがある(まだamazonに在庫がある模様)。
本に出てくるイラストと完璧に同じ顔で,この人も一発同定。ちなみにこの本はなかなかの好著で,わたしとしてはその本質をついたつもりなのだが,著者がどう感じるかは別問題である。当人の実物を目の当たりにして,困ったなあと思った。
※読み返すと,大変にお世話になっているお2人についてあまり上手く誉めて書けていない。ごめんなさい。人慣れしてないということでお許しください。ちなみにKUMAさんからは後日ブログに,
yyzz2さんも、ネット上で想像する以上にキョドっているキャラで、一発で記憶に刻まれました。
というありがたい人物評をいただきました。当たっています。ヽ(`Д´)ノ
因習の「一人一話」始まる。(08年3月1日,15:00〜)
15時にスタート。結局40人弱の参加者だった。「一人一話」なる,自己紹介と研究状況報告を兼ねたものから始まる。
一番端っこに座っていたわたしから。勝手が分からないまま何かしゃべったが,詳述すべきようなものではない。
続けて常連さんたちの話。そちらは慣れたもので,パワポでのプレゼンが幾つも。油断していてメモを取り忘れたので記憶の範囲で…。
- キンウワバの分類(交尾器まみれ)。
- ツツミノガの幼虫の生態について(わたしはこの蛾について全く知らなかった。「みんな蛾」参照。アキノキリンソウツツミノガやイソツツジツツミノガは明らかにヘンテコである)。
- 北見の自然紹介(昔,留辺蘂に10年住んでいた。そのころは虫はまだやっていなかった。デジカメも普及してなかったし)。
- 利尻島のフユシャク調査(とにかく小さいらしい)。
- 鱗翅目の本格的概説本の出版予定の話(マニアックなものになりそう。目標3万円以下とのこと)。
- ミズメイガの分類の話。
etc.…….きちんとノートしなかったのが悔やまれる.それにしても蛾とは「交尾器」であるとつくづく感じた次第。
かくして予定時間はたちまちオーバー。遅れてきた会長氏の話は翌日回しに。
自己紹介から判断するに,参加者の1/4は大学関係者(OBを含む),1/4が博物館・自然観察員・環境調査関係者である。つまり半分はプロのようだ。
「みんな蛾」でお世話になっている蟲森蛾楽さんもいらしていた。もともとは蝶屋だったとのこと。お話する機会をとうとう作れなかったのは残念(わたしの社交性の欠如でしかない)。
おびただしい,食べられない食物たち。(08年3月1日,18:00〜)
18時過ぎから宴席。こういう会合にはなぜか付き物なのである。
食べられない節足動物。
加熱されていない,食べられない魚肉類。
おそらく中国産の食べられる植物質の何か。
油まみれの食べ物。理由があって,多くは食べられない。
わたしと右手側の2人はウーロン茶で乾杯。途中トイレに抜けて自らの腹部に薬物を注射する。飲み薬は持ってくるのを忘れた。
宴席なんて何年ぶりだろう。4年ぶりかも。職場の忘年会やら何やらは完全にサボり続けている。
かくして社交性がないので初対面の方々との会話もなかなか続かずにボーゼンとしていると,がいすとさんとKUMAさんが気を使ってくれたものらしく,こちらにやってきた。
【報告(3)へ続く】
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