第34回みちのく会札幌大会私的報告(1)
みちのく会へたどり着くまで。(08年3月1日,9:00〜)
土曜日だというのに卒業式(そういうものがある職場なのである)。首尾良く駐車場係に回された。式典作業よりも外回りの方がわたしの精神衛生には好ましい。式典はキライ。
式典の後には片付けとか大人の事情とか色々あるのだが,年次有給休暇を取って,職場脱出。札幌へ向かう。
何と言っても,今日は東北・北海道の蛾屋の会合「みちのく会」札幌大会の日である。×××なんて出てられますかって。
小雪舞う苫小牧駅ホームはやたら寒く,時間つぶしに持ってきた「デリダの解説書」がさっぱり頭に入ってこない。暖かくてもどうせ理解できないのだから同じではある。
40分待って電車が来る。自由席に座ってたちまち寝てしまう。
札幌着。まだレム睡眠状態なので階段から転落しそうになる。日常はいつでも死と隣合わせである。
幾度もの生命の危険を乗り越えて,何とか時間に間に合った。
「ホテルユニオン」着。よくは分からないが連結しているらしい。そういえば,ここら辺はすすきのの外縁に接した地域で学生時代は×××で(以下略)。
さて,はじめての「みちのく会」である。蛾屋さんが蝟集(イッシューと読んでください。深い意味はないけど)するのだから大変なのに違いない。
友人の家庭を崩壊させたり,恩人を裏切ったり,社会から単に脱落したり,朝から黒毛和牛のステーキを食べないと一日機嫌が悪かったり,人類にかなり普遍的なタブーをたびたび侵犯していたり,年2化だったりと,目を覆うばかりディープな人々が山積してるに違いない(世間の目はそんなものである)。
わたしのような品行方正な常識人で大丈夫なのだろうか…。何かのはずみで取り押さえられて,寄生蜂の卵を脳に移植されたりしたら嫌だなあ。
すでに((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル。でも,もう引き返せない。突入。
せっかくだから予防線を張っておこう。
注意! 以下のレポはフィクションであり,実在の団体とか人物とかとは関係ありません。
嘘です。大ありです。
ついに潜入。これが「みちのく会」だ!(08年3月1日,13:00〜)
受付でネームプレートとチョコレートを渡される。チョコレートは辞退できない性質のものらしい。新入りはその場の風習に従わねばならない。
丹念に折りたたまれていたとおぼしき痕跡を持つ横断幕。
灯火採集用の白スクリーン。
湯飲み茶碗と標本箱。中には無数のミクロ蛾またミクロ蛾。
こういったものどもが室内の風景に自然に溶け込んでいる。
ことによると,大変な空間に紛れ込んでしまったのでないだろうか。
半泣き(TдT)。
【報告(2)へ続く】
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