スズメガ科 ウチスズメ亜科
Smerinthus属
(すめーりんとぅす)
【命名】Latreille, 1802
【タイプ種】Sphinx ocellata Linnaeus, 1758
【原記載】Considérations générales sur l'ordre naturel des animaux 2: 357
【意味】[ギ]smêrinthos(糸,ひも)。
原記載には記述がなく,解釈に諸説がある。幼虫の模様からとするもの,口吻を表現したとするもの,ヨーロッパメンガタスズメ(Acherontia atropos=アトロポスはギリシア神話における運命の「糸」を切る女神)からの連想からとするもの。いずれにせよ決め手はない。
【和名】ヒメウチスズメ
【学名】Smerinthus caecus
(すめーりんとぅす かえくす)
【命名】Ménétriès, 1857
【原記載】Enumeratio corporum animalium Musei imperialis Academiae scientiarum Petropolitanae 2: 135
【意味】[ラ]caecus(盲目の)。
おそらく,S. ocellata(セイヨウウチスズメ,日本未産。「小さな目を持つ」)に比較して,後翅の目玉模様がつぶれていることに由来。
画像は,ibid., pl.13, fig. 2 (左側)から。
【和名】ウチスズメ
【学名】Smerinthus planus
(すめーりんとぅす ぷらーぬす)
【命名】 Walker, 1856
【原記載】List of the specimens of lepidopterous insects in the collection of the British Museum 8: 254
【意味】[ラ]planus(平坦な,平らな)。
原記載に記述なし。由来するような人名も特にない。不詳。
【和名】コウチスズメ
【学名】Smerinthus tokyonis
(すめーりんとぅす ときおーにす)
【命名】Matsumura, 1921
【原記載】Thousand insects of Japan additamenta (新日本千蟲圖解)4: 750
【意味】[地名]東京; -ônis(ラテン語第3変化の属格語尾を適用したもの)。
おそらく、原記載「分布−本州(東京)」に由来する命名。
画像は、ibid., pl. 56, fig. 13 から。
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