スズメガ科 ホウジャク亜科
Deilephila属
（でいれふぃら）
【命名】 Laspeyres, 1809
【タイプ種】Sphinx elpenor Linnaeus, 1758
【原記載】anonymous [Laspeyres], 1809, Jenaische Allgemeine Literatur-Zeitung 240: 100
【意味】[ギ]deilê（午後，夕方）；philos（親しい，好意を持つ者）。「夕刻を好む者」。
原記載には記述なし。おそらく生態に由来。
【和名】ヒメスズメ
【学名】Deilephila askoldensis
（でいれふぃあ あすこるでーんしす）
【命名】(Oberthür, 1879)
【原記載】Diagnoses d'espèces nouvelles de Léepidoptères de l'île Askold: 5 (Smerinthus)
【意味】[地名]Askold（アスコリド島。沿海州ウラジオストク南方の無人島。参照：フォーキノ (沿海地方) - Wikipedia）；[ラ]-ensis（接尾辞。〜産の）。
原記載を参照できず。Oberthür, 1880, Études d'entomologie 5, Faune Lépidoptères de l'île Askoldの序文によれば，ヤンコフスキーによってアスコリドで採集されたもの。
画像は，ibid.,pl. 1, fig. 3 から（Smerinthus)。
【和名】ベニスズメ
【学名】Deilephila elpenor
（でいれふぃあ えるぺーのーる）
【命名】(Linnaeus, 1758)
【原記載】Systema naturae per regna tria naturae (ed.10) 1: 491 (Sphinx)
【意味】[ギ神]Elpênôr（エルペーノール）。
原記載には触れられていないが，ホメロス『オデュッセイア』登場人物名。オデュッセウスの部下の一人で，酔って屋根で寝ている時に出発を促され，あわてて屋根から落ちて死んだとされる。参照：エルペノール - Elpenor - Wikipedia。
日本の亜種は，C. e. lewisii (Butler, 1875)。採集者George Lewis(1839-1926)への献名。ルイスは英国人貿易商で，２回にわたって来日して昆虫の採集を行った。
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