yyzz2;虫画像 虫よもやま蛾の学名シャチホコガ科index

シャチホコガ科
Clostera属

(くろーすてーら)

【命名】 Samouelle, 1819

【タイプ種】 Clostera curtula

【意味】[希]klôstêr 紡錘(つむ)。

 Emmetは「腹部の姿から」(ESN,p.188)と解釈している。

 しかし,この類のシャチホコガ(例えば,タイプ種)は,18世紀ドイツで,Spinner(紡績工)と称されており,Spinnerとは,Denis & Schiffermüller, 1775, Ankündung eines systematischen Werkes von den Schmetterlingen der Wienergegend: 48 によれば,Bombyx(リンネ分類による)で変態時に糸を紡ぐ蛾を指す。カイコガが代表であるが,silkwormよりも広い概念。このことからClostera(紡錘)という命名は「紡績工」からの連想と考えるべきである。

 命名者のSamouelleは甲殻類の分類で有名であるが,なかなかいわくのある人物。拙ブログ記事参照。

ニセツマアカシャチホコ Clostera albosigma

【和名】 ニセツマアカシャチホコ
【学名】 Clostera albosigma

(くろーすてーら あるぼしぐま) 

【命名】 Fitch, 1856

【意味】[羅]albos 白い;[羅]sigma ギリシア文字Σ。アルファベットのSである。

 原記載に「「その[=外横線の]白い末端はほとんどS字になっていて,このS字が翅上で最も目立つ模様である」と記述。

 日本の亜種は,C. a. curtuloides。「(タイプ種である)C. curtulaに似たもの」。

ツマアカシャチホコ Clostera anachoreta

【和名】 ツマアカシャチホコ
【学名】 Clostera anachoreta

(くろーすてーら あなくろーれーた)

【命名】 (Denis & Schiffermüller, 1775)

【意味】[羅]anachoreta 隠者・修道士。

 原記載には記述なし。Emmetは幼虫が葉を綴って庵を作ることに由来するという(ESN,p.189)。

セグロシャチホコ Clostera anastomosis

【和名】 セグロシャチホコ
【学名】 Clostera anastomosis

(くろーすてーら あなすともーしす)

【命名】 (Linnaeus, 1758)

【意味】[希]anastomôsis 出口・開口部。

 原記載によれば,「縦筋(横線)は3本,白く,少し開いている(subanastomosantibus)」ことから。拙ブログ「09-06-12記事:anastomosisのこと。」参照。

 植物学ではanastomosisは「網目状葉脈」であるが,ここでは採らない。

 図版はHumphreys & Westwood, 1843-45, British moths and their transformations: pl. 13 から。

091727

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