ドクガ科
Lymantria属
(りまんとりあ)
【命名】Hübner, 1819
【タイプ種】Phalaena monacha Linnaeus, 1758
【原記載】Verzeichniss bekannter Schmettlinge: 160 (Phalaena Bombyx)
【意味】[ギ]lymantêr(損なう者,破壊者)。
原記載には記述はないが,明らかに,幼虫に毒を持つ蛾であることから。
【和名】バンタイマイマイ
【学名】Lymantria bantaizana
(りまんとりあ ばんたいざーな)
【命名】Matsumura, 1933
【原記載】Insecta matsumurana 7 (3): 134
【意味】[地名]磐梯山(福島県);[ラ]-ana(接尾辞)。「磐梯山の」。
原記載によれば,採集地に由来。
画像は,ibid., pl. 3, fig. 8 から。
【和名】マイマイガ(エゾマイマイ)
【学名】Lymantria dispar
(りまんとりあ でぃすぱる)
【命名】(Linnaeus, 1758)
【原記載】Systema naturae per regna tria naturae (ed.10) 1: 501 (Phalaena Bombyx)
【意味】[ラ]dispar(似ていない,異なる)。
♂♀の姿の相違から。原記載「雄は灰色で靄がかかっている。雌は白く黒い汚れがある」。
北海道道北・道東・道央亜種は,L. d. hokkaidoensis Goldschmidt, 1940,「北海道産の」。 北海道道南・本州・四国・九州亜種は,L. d. japonica (Motschulsky, 1861),「日本の」。
【和名】カシワマイマイ
【学名】Lymantria mathura
(りまんとりあ まとぅらー)
【命名】Moore, 1865
【原記載】Proceedings of the Zoological Society of London 1865: 805
【意味】[地名]Mathura(インド北部の都市名)。参照:Mathura - Wikipedia (英),(日)。
原記載によれば採集地は北東ベンガルであって,聖都マトゥラーと直接的な関係はなさそうである。
屋久島以北の亜種は,L. m. aurora Butler, 1877。「夜明け,東方」。
【和名】ノンネマイマイ
【学名】Lymantria monacha
(りまんてぃあ もなか)
【命名】(Linnaeus, 1758)
【原記載】Systema naturae per regna tria naturae (ed.10) 1: 501 (Phalaena Bombyx)
【意味】[ラ]monacha(修道女)。
原記載に記述なし。おそらく翅の模様からの連想。
210820
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