ドクガ科
Leucoma属
（れうこま，れうこーま）
【命名】Hübner, 1822
【タイプ種】Phalaena salicis Linnaeus, 1758
【原記載】Systematisch-alphabetisches Verzeichniss aller bisher bey den Fürbildungen zur Sammlung europäischer Schmetterlinge: 14-16, 18, 19
【意味】［ギ］leukos（白い）；不確定。ômos（肩，上腕）または komos（頭髪，植物の群生）。
原記載ではないが命名者Hübnerの1816-[1827], Verzeichniss bekannter Schmettlinge: 159 では「すべての体〔翅？〕にはほとんど斑紋がなく，薄く白色で覆われている」とあるが，ここからでは後節の解釈を確定できない。Emmetは"leukos＋komos"の解釈を採っている（ENS, 190）。本項では断定を避けたい。
【和名】ブチヒゲヤナギドクガ
【学名】Leucoma candida
（れうこま かんでぃだ）
【命名】(Staudinger, 1892)
【原記載】Mémoires sur les lépidoptères 6: 308 (L. salicis var. candida)
【意味】［ラ］candidus（真っ白な，白い衣を着ている）。
原記載「〔salicis種との〕主要な違いは，翅がより純粋な光輝ある白色で，完全に不透明なことである」。
【和名】ヤナギドクガ
【学名】Leucoma salicis
（れうこま さりきす）
【命名】(Linnaeus, 1758)
【原記載】Systema naturae per regna tria naturae (ed. 10) 1: 502 (Phalaena Bombyx)
【意味】［植物名］Salix（ヤナギ）。「ヤナギの」。
食草に由来。原記載「Salix glabra〔ヨーロッパ産のヤナギの一種〕，ポプラに住む」。
日本の亜種は，L. s. doii (Matsumura, 1927)。採集者「K. Doi」への献名。おそらく昆虫学者土井久作。
画像は，Seitz, 1912, Die Gross-Schmetterlinge der Erde 2, pl. 20-a (Stilpnotia)から。
210815
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