ドクガ科
Calliteara属
(かるりてあら)
【命名】Butler, 1881
【タイプ種】Dasychira argentata Butler, 1881
【原記載】1881 Transactions of the Entomological Society of London: 12
【意味】[ギ]kallos(美しさ);[学名]Teara属。「美しいTeara属」。
原記載では,タイプ種等について,D. abietisに類似しているが,多くの相違点でオーストラリアの“Teara”rotundata Walker に対応していることから,Callitearaの新名をつけてよいだろう,と述べられている。Teara Walker, 1855 は,現在はシャチホコガ科のOchrogaster Herrich-Schäffer, 1855のシノニムで,いわゆる行列毛虫の類。Teara(ティアラ,頭飾り)の名はおそらく上翅の白線に由来するのだと思われる。
【和名】スギドクガ
【学名】Calliteara argentata
(かるりてあら あるげんたーた)
【命名】(Butler, 1881)
【原記載】1881 Transactions of the Entomological Society of London: 12 (Dasychira)
【意味】[ラ]argentatus(銀メッキをされた)。
原記載「煤けた灰色。前翅は輝いている」。
【和名】アカヒゲドクガ
【学名】Calliteara lunulata
(かるりてあら るーぬらーた)
【命名】(Butler, 1877)
【原記載】The Annals and magazine of natural history (4)20: 403 (Dasychira)
【意味】[ラ]lunula(三日月);-atus(接尾辞)。「三日月の」。
原記載「中央部には三日月形の曲がりくねった黒線が走っている」。
【和名】リンゴドクガ
【学名】Calliteara pseudabietis
(かるりてあら ぷせうだびえてぃす)
【命名】Butler, 1885
【原記載】Cistula entomologica 3: 118
【意味】[ギ]pseud-(偽の);[学名]Calliteara abietis (Denis & Schiffermüller, 1775)。
原記載「この種において前翅の形はC. abietis ♀のそれである」。
C. abietisは,ヨーロッパに分布する蛾で,かつてスギドクガに当てられていた。
210630
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