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シャクガ科 ナミシャク亜科
Hydrelia属
(ひどれーりあ)
【命名】 Hübner, 1825
【タイプ種】 Geometra sylvata
【原記載】 Verzeichniss bekannter Schmettlinge: 322
【意味】 [ギ]hydrêlos(水の,水っぽい);-ia(接尾辞)。
原記載に記述がなく,不詳。
Emmet(ESN, p. 177)は前翅のナミシャク模様からの連想であると解釈しているが,明確な根拠があるわけではない。
【和名】 カバイロヒメナミシャク
【学名】 Hydrelia adesma
(ひどれーりあ あですま)
【命名】 Prout, 1930
【原記載】 Novitates zoologicae 35: 310
【意味】 [ギ] adesmos(鎖で縛られていない)。
原記載「〔テンスジナミシャク H. nisariaと比べて〕弱い小点に,より顕著に覆われている」。おそらく,テンスジナミシャクとは異なり横線が繋がらずに途切れていることに由来した命名か。
画像は,Seitz, The Macrolepidoptera of the world 4 suppl., pl. 16 g から。
【和名】 マダラウスナミシャク
【学名】 Hydrelia bicauliata
(ひどれーりあ びかうりあーた)
【命名】 Prout, 1914
【原記載】Seitz, 1914, The Macrolepidoptera of the world 4: 268
【意味】 [ラ]bi-(2つの);caulis(茎);-atus(接尾辞)。
原記載には,もっぱら翅脈について記述されており,命名の由来も翅脈からだと考えられるが明確には述べられていない。
画像は,ibid., pl. 12 c から。
【和名】 キヒメナミシャク
【学名】 Hydrelia flammeolaria
(ひどれーりあ ふらむめおらーりあ)
【命名】 (Hufnagel, 1767)
【原記載】 Berlinisches Magazin 4: 510 (Phalaena)
【意味】 [ラ]flammeolus(炎の色をした);-arius(接尾辞)。
原記載「黄土色がかった黄白色の炎のような模様」。
【和名】 ホソスジハイイロナミシャク
【学名】 Hydrelia gracilipennis
(ひどれーりあ ぐらきりぺんにす)
【命名】 Inoue, 1982
【原記載】 The Moth of Japan 1: 493
【意味】 [ラ]gracilis(細い,やせた);penna(翼(-isは複数形語尾))。
原記載「前種(引用者註:キスジハイイロナミシャク)ときわめて近縁だが,いっそう小さく,翅が細い」。
【和名】 テンスジヒメナミシャク
【学名】 Hydrelia nisaria
(ひどれーりあ にーさーりあ)
【命名】 Christoph, 1881
【原記載】 Bulletin de la Société impériale des naturalistes de Moscou. 55 (3): 49 (Acidalia)
【意味】 おそらく[ギ]Nysa(ニーサ,ディオニュソスが育てられたとされる神話上の地名);-arius(接尾辞)。
原記載に説明なし。おそらくリンネ以来の神話趣味による。
画像は,Seitz, 1915, Die Gross-Schmetterlinge der Erde 4: pl. 13 e から。
【和名】 チビヒメナミシャク
【学名】 Hydrelia shioyana
(ひどれーりあ しおやーな)
【命名】 (Matsumura, 1927)
【原記載】 Insecta matsumurana 1 (4): 183 (Acidalia)
【意味】 [地名]塩谷(層雲峡温泉の旧名称である塩谷温泉);-anus(接尾辞)。
原記載に採集地が層雲峡であることが記載されている。
【和名】 キスジハイイロナミシャク
【学名】 Hydrelia sylvata
(ひどれーりあ しるわーた)
【命名】 (Denis & Schiffermüller, 1775)
【原記載】 Ankündung eines systematischen Werkes von den Schmetterlingen der Wienergegend: 109
【意味】 [ラ]silva(森林)。
原記載に「Pini Piceae」(Pinus pinea。イタリアカサマツ)の記述あり。食草を意図?
190414
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