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シャクガ科 ナミシャク亜科
Eustroma属
(えうすとろーま)
【命名】 Hübner, [1825]
【タイプ種】 Geometra reticulata
【意味】 [ギ]eu-(よい,可愛い); strôma(敷物,マットレス)。おそらく翅の模様に由来。
原記載には,翅に優雅な茶色の帯がある,とされている。だから「敷物」なのかは直接には分からない。
「stroma」は命名規約上は中性名詞であって,種小名の語尾は中性となるのが本来だが,厳密に守られているとはいえない。日本の『標準図鑑』はすべて「女性形」にするという方針を出した。
当HPでは,今後は少なくとも日本では『標準図鑑』が当分の基準となるであろうこと,および命名者のヒュブナーが属名を女性名詞として扱っていることから,あえて女性形を採用した。
【和名】 ミヤマアミメナミシャク
【学名】 Eustroma aerosa
(えうすとろーま あえろーさ)
【命名】 (Butler, 1878)
【意味】 [ラ]aerosus(銅を含んだ)。
原記載においてバトラーは,翅の縦線や外縁部の色を「brassy(真鍮の) yellow」と表現している。
画像は,Butler, 1879, Ill. typ. Spec. Lep. Het. Colln Br. Mus. 3, pl. 55 (Cidaria aerosa)。
【和名】 キアミメナミシャク
【学名】 Eustroma japonica
(えうすとろーま やぽにか)
【命名】 Inoue, 1986
【意味】 [ラ]japonicus(日本の)。
【和名】 ハガタナミシャク
【学名】 Eustroma melancholica
(えうすとろーま めらんこりか)
【命名】 (Butler, 1878)
【意味】 [ラ]melancholicus(黒胆汁質の,憂鬱質の)。
原記載からは明確な由来は読み取り得ない。下翅の色の暗さに触れているので,そこからだろうか。単に見た目の印象からかもしれない。
画像は,Butler, 1879, Ill. typ. Spec. Lep. Het. Colln Br. Mus. 3, pl. 55 (Cidaria melancholica)。
【和名】 アミメナミシャク
【学名】 Eustroma reticulata
(えうすとろーま れーてぃくらーた)
【命名】 (Denis & Schiffermüller, 1775)
【意味】 [ラ]reticulum(小さな網,網細工)。
原記載には説明なし。おそらく翅の網目模様から。
亜種は,E. r. obsoleta。「ぼろぼろの,黒ずんだ」。
画像は,Seitz, 1915, Die Gross-Schmetterlinge der Erde 4, pl. 8。
170429
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