シャチホコガ科ウチキシャチホコ亜科
Stauropus属

（すたうろぷーす）

【命名】Germar, 1812

【タイプ種】Phalaena fagi Linnaeus, 1758

【原記載】Dissertatio sistens Bombycum species secundum oris partum diversitatem in nova genera distributas: 45

【意味】［ギ］stauros（十字架）；pous（脚）。

　原記載に記述はないが，幼虫の姿からだとされている。どの脚がどうなって十字になるかについては諸説がある。

ヒメシャチホコ Stauropus basalis

【和名】ヒメシャチホコ
【学名】Stauropus basalis

（すたうろぷーす　ばさりす）

【命名】Moore, 1877

【原記載】The Annals and magazine of natural history　(4)　20: 90

【意味】［ラ］basalis（底，基部）。

　原記載は「両方の翅の基部は灰色がかった黄土色」と描写している。

　画像は，Seitz, 1912, Die Gross-Schmetterlinge der Erde 2, pl. 44 g から。

シャチホコガ Stauropus fagi

（すたうろぷーす　ふぁーぎー）

【命名】(Linnaeus, 1758)

【原記載】Systema naturae per regna tria naturae (edn 10) 1: 508 (Phalaena)

【意味】［ラ］fagus（ブナ）。「ブナの｝。

　原記載には明示されていないが，食草に由来する命名と考えられる。

　亜種は，S. f. persimilis　Butler, 1879。「最も似ている」。原種との類似を示唆したもの。命名者によれば「非常に似ているが小さい」（The Annals and magazine of natural history (5) 4: 353）。

200527