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シャチホコガ科 ウチキシャチホコ亜科
Notodonta属
(のーとどんた)
【命名】Ochsenheimer, 1810
【タイプ種】Phalaena dromedarius Linnaeus, 1767
【原記載】Die schmetterlinge von Europa 3: 45
【意味】[ギ]nôtos(背中);odous(歯,歯状のもの)。「背中の歯」。
原記載「前翅内縁部に,有毛の歯を備えているのが一般で,静止時には背よりも高く飛び出す」。
この「-odonta」がシャチホコガの属名に現れた嚆矢。以降,この後節による命名がシャチホコガに頻出する。
【和名】マエジロシャチホコ
【学名】Notodonta albicosta
(のーとどんた あるびこすた)
【命名】(Matsumura, 1920)
【原記載】Zoological magazine 32: 144 (Mimopydona)
【意味】[ラ]albus(白い);costa(肋骨,前縁)。「白い前縁」。
原記載「前縁は基部及び外縁を除き白色にして」。
【和名】ウチキシャチホコ
【学名】Notodonta dembowskii
(のーとどんた でんぼふすきいー)
【命名】Oberthür, 1879
【原記載】Diagnoses d'espèces nouvelles de Lépidoptéres de l'île Askold: 12
【意味】原記載を参照できず。オーベルチュールの他の献名と同じなら,おそらく[人名]Lewis Dembowski から。デンボフスキと読むらしい。ポーランドのシェンニツァ Siennica の人で,1880-1890までフランス昆虫学会会員。それ以上の詳細を,私は確認できていない。
【和名】トビスジシャチホコ
【学名】Notodonta stigmatica
(のーとどんた すてぃぐまてぃか)
【命名】Matsumura, 1920
【原記載】Zoological magazine 32: 146
【意味】[ラ]stigma(焼き印);-cus(接尾辞)。「焼き印を押されている」。
原記載によれば,Hupodonta pulcherrima ab. stigmatica Grünberg, 1912 を誤同定と見なして新種としたもの。Grünbergの記載(in Seitz, The Macrolepidoptera of the world 2: 299)における「(前翅に)黒縁の白紋が極めてはっきりしている」に対応するか。
【和名】トビマダラシャチホコ
【学名】Notodonta torva
(のーとどんた とるわ)
【命名】(Hübner, [1803])
【原記載】Sammlung europäischer Schmetterlinge: 108 (Bombyx)
【意味】[ラ]torvus(獰猛な,野蛮な)。
不詳。原記載には説明なし。
亜種は,N. t. sugitanii Matsumura, 1924。おそらく,三高の数学科教授で蝶の研究家である杉谷岩彦に献じられたもの。
200526
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