ドクガ科
Arctornis属
(あるくとるにす)
【命名】Germar, 1810
【タイプ種】Bombyx v-nigrum Fabricius, 1775
【原記載】Dissertatio sistens Bombycum species secundum oris partum diversitatem in nova genera distributas 1: 10
【意味】[ギ]arctos(熊,大熊座); ornis(鳥)。「熊鳥」。
原記載を参照できず。Emmetは「おそらく,ホッキョクグマ(大熊座からの連想)は白く,鳥には羽があるから」と解釈しているが(p. 190),不詳。
【和名】ヒメシロドクガ
【学名】Arctornis chichibense
(あるくとるにす ちちべんせ)
【命名】(Matsumura, 1921)
【原記載】Thousand Insects of Japan, addiction 4 (新日本千蟲圖解): 883 (Leucoma)
【意味】[地名]秩父:[ラ]ens(esse(ある,である)の現在分詞)。「秩父にいる」。
採集地に由来。原記載「分布−本州秩父」。
原記載における和名はチチブシロドクガである。
画像は,ibid., pl. 65, fig, 5 から。
【和名】スカシドクガ
【学名】Arctornis kumatai
(あるくとるにす くまたいー)
【命名】Inoue, 1956
【原記載】Japanese journal of medical science and biology 9(3): 152
【意味】[人名]久万田敏夫;[ラ]-i(属格語尾)。献名。
原記載「この論文を書くにあたって,〔略〕,北海道大学のToshio Kumata 氏から,丁寧な助力と有益なアドバイスを受けた。彼に負うところは大きい」。
久万田敏夫は昆虫学者。とりわけホソガなど小蛾の研究で有名。
【和名】エルモンドクガ
【学名】Arctornis l-nigrum
(あるくとるにす えるにぐるむ)
【命名】(Müller, 1764)
【原記載】Fauna insectorum Fridrichsdalina: 40 (Phalaena Bombyx)
【意味】[ラ]L(ラテン文字); nigrum(黒点)。「L字の黒点」。
原記載「第1翅に黒いL字」。
日本の亜種は,A. l. ussuricum Bytinski-Seitz, 1939。「ウスリーの」。
210620
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