yyzz2;虫画像 虫よもやま蛾の学名シャクガ科ナミシャク亜科

シャクガ科 ナミシャク亜科
Gandaritis属

(がんだーりてぃす)

【命名】 Moore, 1867

【タイプ種】 Gandaritis flavata

【意味】 ムーアの命名であって,不詳。彼の命名はサンスクリットやインドの古い地名などからの造語がしばしば見られ,由来を図りかねることが多い。

 原記載には説明なし。あるいは,古代北インドのガンダーラ(Gandhâra)王国に由来する造語か。なお,ムーアにはそのまま "Gandhara"の命名もある(ホソバガ)。

キガシラオオナミシャク Gandaritis agnes

【和名】 キガシラオオナミシャク
【学名】 Gandaritis agnes

(がんだーりてぃす あぐねす)

【命名】 (Butler, 1878)

【意味】 おそらく[固]Sancta Agnes(聖アグネス)に由来。4世紀の殉教者で,少女たちの守護聖人とされる(参照:聖アグネス - Wikipedia)。

 原記載では種小名が大文字で始まっており,これはリンネ以来,固有名詞の場合に用いられる表記である(現在の規約では禁止)。

 北海道の亜種は,G. a. festinaria。「素早い,急いでいる」。

マルモンシロナミシャク Gandaritis evanescens

【和名】 マルモンシロナミシャク
【学名】 Gandaritis evanescens

(がんだーりてぃす えーわーねすけんす)

【命名】 (Butler, 1881)

【意味】 [ラ]evanescoの現在分詞(消えている,力ない)。

 原記載では具体的に述べられていない。中横線内の白点を示したものか。

キマダラオオナミシャク Gandaritis fixseni

【和名】 キマダラオオナミシャク
【学名】 Gandaritis fixseni

(がんだーりてぃす ふぃくせんいー)

【命名】 (Bremer, 1864)

【意味】 おそらく[固]Fixen(ドイツの昆虫学者 Johann Heinrich Fixsen (1825-1899)。参照:Johann Heinrich Fixsen - Wikipedia)に献じられたもの。

 原記載には言及なし。

オオナミシャク Gandaritis maculata

【和名】 オオナミシャク
【学名】 Gandaritis maculata

(がんだーりてぃす まくらーた)

【命名】 Swinhoe, 1894

【意味】 [ラ]macula(斑点,汚れ); -atus(接尾辞)。「斑紋のある」。

 原記載に翅の黒点が記述されている。

 画像は,Seitz, 1915, Die Gross-Schmetterlinge der Erde 4, pl. 11 (Callabraxas maculata)。

キベリシロナミシャク Gandaritis placida

【和名】 キベリシロナミシャク
【学名】 Gandaritis placida

(がんだーりてぃす ぷらきだ)

【命名】 (Butler, 1878)

【意味】 [ラ]placidus(静かな,大人しい)。

 命名に何らかの由来があるとは考えにくい。原記載には(もちろん)説明なし。

ツマキシロナミシャク Gandaritis whitelyi

【和名】 ツマキシロナミシャク
【学名】 Gandaritis whitelyi

(がんだーりてぃす ほわいとりーいー)

【命名】 (Butler, 1878)

【意味】 原記載から,採集者の[固]Whitelyに献じられたものと推察される。

 Henry Whitely(1844-1892)はイギリスのナチュラリスト。ブラキストンと共に日本に訪れている。ハチドリの研究で有名。参照:Henry Whitely - Wikipedia(独語)。

170507

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