yyzz2;虫画像 虫よもやま蛾の学名シャクガ科エダシャク亜科

シャクガ科 エダシャク亜科
Alcis属

(あるきす)

【命名】 Curtis, 1826

【タイプ種】 Alcis repandatus

【意味】不詳。おそらく固有名詞。Emmetによれば,Alcisはギリシア神話におけるテーバイ王家のアイギュプトス(Aigyptos,支配地に自分の名を取ってエジプトと命名した人物)の一人娘とのこと(ESN,p.182)。また,女神アテナのマケドニアにおける尊称がAlcis(強力なもの)であり,こちらの方がそれなりに適切に思われるが,いずれにせよ原記載文に命名の由来は記されていない。

ナカウスエダシャク Alcis angulifera

【和名】 ナカウスエダシャク
【学名】 Alcis angulifera

(あるきす あんぐりふぇら)

【命名】 (Butler, 1878)

【意味】[羅]angulus(かど,隅); fero(運ぶ,持つ)。

 前翅白色帯の角ばった部分から。

イツスジエダシャク Alcis extinctaria

【和名】 イツスジエダシャク
【学名】 Alcis extinctaria

(あるきす えくすてぃーんくたーりあ)

【命名】 (Eversmann, 1851)

【意味】[羅]extinctum(消えている);-arius(性質を表す接尾辞)。

 おそらく翅の横線が不明瞭なことから。

 ※和名は「逸筋」ではないかと管理人はにらんでいるのだがどうだろうか。

 日本亜種は,A. e. moesta。「悲嘆にくれた」。

 画像は,Seitz, 1915, Die Gross-Schmetterlinge der Erde, Bd. 4, pl.21 から。

コケエダシャク Alcis jubata

【和名】 コケエダシャク
【学名】 Alcis jubata

(あるきす いうばーた)

【命名】 (Thunberg, 1788)

【意味】[羅]jubatus(冠のある)。

 不詳。Emmetは,「胸背の毛」と「食草であるコケ類の姿」の2説を示唆している(ESN,p.182)。

 日本亜種は,A. j. melanonota。「黒い背」。横脈紋が黒く明瞭なことから。

 画像は,Seitz, 1915, Die Gross-Schmetterlinge der Erde, Bd. 4, pl.21 から。

ヒメナカウスエダシャク Alcis medialbifera

【和名】 ヒメナカウスエダシャク
【学名】 Alcis medialbifera

(あるきす めでぃあるびふぇら)

【命名】 Inoue, 1972

【意味】[羅]medium(中央);albus(白い);fero(運ぶ,持っている)。

 おそらく翅の模様から。

シロシタオビエダシャク Alcis picata

【和名】 シロシタオビエダシャク
【学名】 Alcis picata

(あるきす ぴかーた)

【命名】 (Butler, 1881)

【意味】[羅]picatus(瀝青を塗った)。

 灰色を基調とした色合いの蛾であることから。

 画像は,Seitz, 1915, Die Gross-Schmetterlinge der Erde, Bd. 4, pl.21 から。

オオナカホシエダシャク Alcis pryeraria

【和名】 オオナカホシエダシャク
【学名】 Alcis pryeraria

(あるきす ぷらいらーりあ)

【命名】 (Leech, 1897)

【意味】[固]採集者のプライヤー Pryer(Henry James Stovin Pryer(1850-1888));-arius(接尾辞,〜の)。

 プライヤーは英国人。横浜に暮らして主に蝶の研究を行った。著書に『日本蝶類図譜』(3分冊。1886〜1889)がある。

 画像は,Seitz, 1915, Die Gross-Schmetterlinge der Erde, Bd. 4, pl.21 から。

110718

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