カギバガ科 カギバガ亜科
Pseudalbara属
(ぷせうだるばら)
【命名】Inoue, 1962
【タイプ種】Drepana parvula Leech, 1890
【原記載】Insecta Japonica(日本昆虫分類圖説) (2) 1: 7
【意味】[ギ]pseud-(偽の);[属名]Albara属。「ニセアルバラ」。
Albara Walker, 1866 は主に東南アジアに分布するカギバガで日本未産。"Albara"の由来については,Walker自らが"Albaria"とする誤記載(参照:Walker, 1866, List of the specimens of lepidopterous insects in the collection of the British Museum 35: 1566-1567)をしていることから,本来なら"Albaria"「album(白)+ -arius(接尾辞)」であるところを,Walkerがそこから造語して"Albara"としたのではないか。
【和名】ヒメハイイロカギバ
【学名】Pseudalbara parvula
(ぷせうだるばら ぱるうぅら)
【命名】(Leech, 1890)
【原記載】Entomologist 23: 112 (Drepana)
【意味】[ラ]parvus(小さい); -ulus(縮小辞)。「とても小さい」。
原記載には「翅頂に小さな黄点」と記されているが,これだけで種小名の由来になっているとは考えにくい。この蛾がカギバガの中で特に小型であるとはいえないのだが,サイズからの印象だろうか。
画像は,Seitz, 1912, Die Gross-Schmetterlinge der Erde 2, pl. 48 d (Drepana)から。
200706
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