ヒトリガ科 コケガ亜科
Eilema属(a〜f)
(えいれーま)
【命名】Hübner, 1819
【タイプ種】Bombyx caniola Hübner, 1808
【原記載】Verzeichniss bekannter Schmettlinge: 165
【意味】[ギ]eilêma(覆い,ヴェール)。
原記載には説明なし。Emmetは翅を重ねて停まることに由来すると考えている(ESN, p. 191)。
【和名】キムジホソバ
【学名】Eilema affineola
(えいれーま あふふぃーねおら)
【命名】(Bremer, 1864)
【原記載】Mémoires de l'Académie impériale des sciences de St.-Pétersbourg (7) 8 (1): 97 (Lithosia)
【意味】[ラ]affinis(密接な,隣の): -olus(縮小辞)。「少し近接している」。
原記載には,Lithosia unita (= Eilema palliatella)やL. helveola (= Eilema deplana ムジホソバ)との比較が記述されている。これらの種と近似しているということに由来するか。
画像は,ibid., pl. 8, fig. 6 (Lithosia) から。
【和名】シロホソバ
【学名】Eilema degenerella
(えいぇーま でーげねれるら)
【命名】(Walker, 1863)
【原記載】List of the specimens of lepidopterous insects in the collection of the British Museum 28: 524 (Rupela ?)
【意味】[ラ]degener(堕落した,卑しい); -ellus(縮小辞)。「少し卑しい」。
原記載に記述なし。別種に比べて「退化」しているとは記述されていないので,ここでは「卑しい」と解釈しておく。
画像は,Hampson, 1900, Catalogue of the Lepidoptera Phalana in the British museum 2, pl. 23, fig. 20 (Ilema) から。
【和名】ムジホソバ
【学名】Eilema deplana
(えいれーま でーぷらーな)
【命名】(Esper, 1787)
【原記載】Die Schmetterlinge in Abbildungen nach der Natur 4 (1): 97 (Noctua)
【意味】[ラ]de-(接頭辞。下の,下に); planus(平らな)。「下方で平らな」。
おそらく,翅を重ねて閉じて停まっている姿から。
画像は,ibid., pl. 93, fig. 2 (Noctua) から。
【和名】シタクロホソバ
【学名】Eilema flavociliata
(えいれーま ふらーうぉきりあーた)
【命名】(Lederer, 1853)
【原記載】
【意味】[ラ]flavus(黄色い); cilia(縁毛); -atus(接尾辞。所有を示す)。「黄色い縁毛を持つ」。
Verhandlungen des Zoologisch-Botanischen Vereins in Wien 3: 364 (Lithosia)
原記載「前翅は全体に麦わら色の縁毛」。
画像は,ibid., pl. 2, fig. 3 (Lithosia) から。
【和名】ヤネホソバ
【学名】Eilema fuscodorsalis
(えいれーま ふすこどるさーりす)
【命名】(Matsumura, 1930)
【原記載】Insecta Matsumurana 5 (1-2): 37 (Lithosia)
【意味】[ラ]fuscus(薄黒い,黒ずんだ); dorsalis(背中の)。「背面の薄黒い」。
原記載「腹は薄黒く,灰色の毛がいくぶん生えている」。
画像は,ibid., pl. 1, fig. 18 (Lithosia) から。
220116
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